観音寺市立伊吹小中学校と尾道市立瀬戸田小学校の学校交流

概要
- 日付 2026年9月15日(火)
- 寄港先 生口島
- 備考 当日は、一般のお客様はご乗船いただけません。
当日の様子
・参加者数:110名
・実施内容:
2026年9月15日、ほんのもり号が伊吹小中学校の皆さんと一緒に広島県の生口島に行って、尾道市立瀬戸田小学校の皆さんと交流をしました。
当日は、伊吹小中学校と瀬戸田小学校の小学3年生の生徒・児童たちの学校交流の他、瀬戸田小学校の小学1~3年生の児童がほんのもり号クルーズに参加しました。

伊吹島からほんのもり号に乗った伊吹小中学校の皆さんは、港にいる先生たちに見送られながらの出港です。出港してしばらくの間は近くにあまり島が見えず、窓の外には海が広く見えましたが、本を読んだりぬり絵をしたり、船内で過ごすうちに窓の外の景色が変わり、島々や広島本土が近くに見えてきました。


ほんのもり号が島と島の間を抜けて黄色い高根大橋が見えてきたころ、橋のむこうに見える瀬戸田港に、伊吹小中学校の皆さんの到着を出迎える尾道市立瀬戸田小学校の皆さんの姿が見えました。船が近づくにつれ、瀬戸田小学校の子どもたちの元気な声が聞こえてきます。伊吹小中学校の子どもたちも2階デッキからも大きく手を振り、「こんにちはー!」「やっほー!」と港からの歓迎に応えます。


ほんのもり号から下船した伊吹小中学校の皆さんに、瀬戸田小学校の3年生から、折り紙で作られたレモン型の歓迎のメダルがプレゼントされました。



瀬戸田小学校では学校交流を二部構成で実施しました。
交流遊びとして、まずはお互いのことをよく知るために、「名刺交換」から始まりました。あらかじめ子どもたちが作成した名刺を、自己紹介をしながら交換します。自分の名前や好きなことを紹介しあいます。緊張した表情で名刺を交換していましたが、自己紹介が終わった後にはハイタッチする様子も見られ、互いの距離が縮まりました。
名刺交換に続いて、第一部の学校交流では伊吹小中学校からの出し物として、合唱が披露されました。
伊吹小中学校の生徒・児童が歌った「宝物」という歌は、伊吹中学校の生徒たちが香川県観音寺市出身の音楽プロデューサーである作曲家の生駒龍之介さんと一緒に作曲したそうです。
歌を聞く瀬戸田小学校の皆さんは曲に合わせて体を揺らしたり、伊吹島小中学校の皆さんの歌声に聞き入っていました。
第二部では瀬戸田小学校の皆さんによる踊りが披露されたのち、交流遊びとして「ハンカチ落とし」が行われました。瀬戸田小学校の生徒たちは両手に青い旗を持ち、元気いっぱいに踊りを披露しました。「瀬戸田のレモンは日本一!」という掛け声もあったり、瀬戸田の魅力が伝わる出し物に、伊吹小中学校の生徒・児童は圧倒されているようでした。



学校交流の後は給食の時間です。皆で机を並べ、伊吹小中学校と瀬戸田小学校の皆さんがグループになって、一緒に給食を食べました。笑いながら話をする姿も見られ、和気あいあいとした和やかな時間がながれていました。


給食での交流の後、「文化船ひまわり」が保存されている瀬戸田B&G海洋センターに向かいます。観光バスに乗っての移動でしたが、先にバスに乗った伊吹の子どもにハイタッチする瀬戸田の子どもの姿も見られ、午前中の交流会、給食交流ですっかり打ち解けた様子です。バスが動き出すと、伊吹小中学校の子どもたちからは「こんなに大きなバス、初めて…」「こんな大きなバスが走っているなら、生口島は島じゃないみたい!」と、興奮した様子でした。
瀬戸田B&G海洋センターでは、瀬戸田小学校の皆さんが、1962年から1981年まで運航されていた「文化船ひまわり」について発表してくれました。子どもたちの発表は、初めて「文化船ひまわり」を訪れた伊吹小中学校の子どもたちにもわかりやすく、真剣な表情で聞き入っていました。


本土と島が橋でつながっていなかった当時、「文化船ひまわり」は広島県立図書館の移動図書館船として、本や映画などの「文化」を届けるべく、瀬戸内海の島々を運航していました。日本で初めての移動図書館船で、運航していた20年間で、地球2周半ほどの距離を走り、約45万人の人たちに、70万冊あまりもの本を届けたそうです。
島から本土へ橋が架かり、交通状況が変化したことから役目を終えたひまわり号。一度は解体が決定しましたが、「文化をみんなに伝えた日本で初めての船として永久保存したい」と立ち上がった瀬戸田町の有志の方々によって保存活動が行われて、現在の場所に保存、展示されることとなりました。その後、「文化船ひまわりブックボードプロジェクト」が発足し、令和3年にはひまわり号のこれまで果たしてきた役目が歴史的に評価され、第五回船遺産に認定されました。


この日は特別に、「文化船ひまわり」の船内を見学することができました。
ひまわりには船室が二部屋あり、図書室の他、ひまわりのスタッフの方々が寝泊まりできる部屋もあります。図書室には実際に入ることができ、瀬戸田小学校の皆さんから伊吹小中学校の皆さんに向けて、ひまわりの説明が行われました。
杉の木材のみを利用した木造船であること、トイレやエンジン室等の船内の設備の説明、また、スペースを有効的に活用すべく、折りたたみの机が設置されていることを説明してくれました。説明を聞いた伊吹小学校の児童からは、「トイレは今も使える?」など、質問もあり、「文化船ひまわり」を通しての交流は盛り上がりました。





「文化船ひまわり」の見学を終えた児童・生徒たちは、瀬戸田港に向かいます。
伊吹小中学校の皆さんがほんのもり号に乗りこみ、お別れの時間となりました。その日新しくできた友だちに、船の上、桟橋の上のそれぞれの場所から手を振ったり、声を掛け合ったり、別れを惜しんでいました。
瀬戸内海でつながる二つの島。「ほんのもり号」と「文化船ひまわり」という二隻の「本を届ける船」を通して行った今回の交流がきっかけとなって、子どもたちの交流が続くと嬉しいと、ほんのもり号スタッフは思います。



